2026.04.17

未来の農業を担う若い力を応援「高校生が描く 明日の農業コンテスト」

パイプ一本から始まった、農業との歩み

渡辺パイプは、パイプ一本の販売から事業をスタートしました。
その後、ビニールハウスやパイプハウスなど農業用施設の企画・開発を行うメーカーとして事業領域を広げ、日本の農業の発展を支えてきました。
農業は、私たちの暮らしに欠かすことのできない大切な産業です。
そしてこれからの時代においても、持続的に発展していくことが求められています。
当社が農業分野に本格的に関わるきっかけとなったのは、1960年代。
高度経済成長期に入り野菜の需要が高まる中、ビニールハウス栽培が全国に広がり始めました。当時、ハウスの骨格は竹で作られていましたが、創業者はより耐久性の高い鋼管を用いたビニールハウスの製造に着手しました。
こうした取り組みをきっかけに、渡辺パイプは農業用施設メーカーとしての歩みを本格的にスタートさせ、食の未来を拓く農業プラントメーカーとして日本の施設園芸の発展とともに事業を広げてきました。

未来の農業を担う高校生たちの挑戦を後押しするコンテスト

しかし近年、農業を取り巻く環境は大きく変化しています。
担い手不足や気候変動など、多くの課題に直面しており、持続的な農業の実現に向けた新しい発想や取り組みが求められています。
農業を支える企業として、次世代の担い手を応援することも私たちの役割だと考えています。
こうした想いから、渡辺パイプのグループであるセディア財団では2017年より、農林水産省の後援のもと「高校生が描く 明日の農業コンテスト」を開催しています。
農業や農業関連産業について学ぶ全国の高校生が、日々の授業や研究の中で考えた「自分ならこうする」というアイデアを発表するこのコンテスト。毎年、現場の課題に向き合った独創的な提案や、地域の農業を支える工夫など、多くの力作が寄せられています。
未来の農業は、これから社会へ羽ばたく若い世代の発想と行動によって形づくられていきます。
本コンテストが、高校生たちの挑戦を後押しし、日本の農業の未来を考えるきっかけとなることを願っています。

担当者インタビュー「高校生の“リアルな気づき”が、農業の未来を動かす」

本コンテストの企画・運営に携わるコンテスト担当・広報・社長室グループ 伊藤さんに、開催の背景や想いについて話を聞きました。

―― 本コンテストの運営に携わる中で、特に印象に残っていることを教えてください。
伊藤:「回を重ねるごとに、応募内容の広がりや深まりを感じています。単なるアイデアにとどまらず、実験や検証まで行っているケースも多く、現場に根ざした作品が増えています。
高校生ならではの柔軟な発想に、私たち自身が気づかされることも少なくありません。
また、第9回コンテストでは、農業を専門に学ぶ学生以外から初めて「セディア財団賞 金賞」の受賞者が誕生しました。こうした農業を専門に学ぶ学生以外への広がりも増えており、大変嬉しく思っています。」

―― 応募作品を通じて感じる、高校生たちの特徴や強みはどのような点でしょうか?
伊藤:「日々の授業や実習、日常生活の中で得た気づきを、しっかり自分の言葉で表現している点が印象的です。現場に近いからこそ見えている課題や、そこに対するまっすぐな視点が大きな強みだと感じています。」

―― 本コンテストを通じて、参加した高校生にどのような経験を持ち帰ってほしいと考えていますか?
伊藤:「自分の考えを形にし、発信する経験そのものが大きな価値だと思っています。このコンテストをきっかけに、農業の未来に主体的に関わる意識を持ってもらえたら嬉しいです。」

―― 今後、本コンテストをどのように発展させていきたいとお考えですか?
伊藤:「より多くの高校生に参加していただき、地域や分野を越えた学びの場として広げていきたいと考えています。企業としても、若い世代の挑戦を支え続ける存在でありたいと思っています。」

高校生の学びから生まれる、農業の新しいアイデア

応募作品には、
・環境に配慮した持続可能な農業の取り組み
・地域資源を活かした農産物の価値創出
・ICTやAIを活用したスマート農業
・地域活性化につながる農業の仕組み

など、高校生ならではの視点で描かれた提案が数多く寄せられています。
日頃の授業や実習、地域の農家との交流などを通して得た気づきや経験が、作品の中に具体的に表現されているのも特徴です。
農業の現場で学ぶ高校生たちの真剣なまなざしからは、未来の農業への大きな可能性が感じられます。

最優秀賞作品紹介

セディア財団賞受賞者には大阪研修旅行を副賞として贈呈

セディア財団賞(金賞)を受賞した高校生には、副賞として大阪研修旅行が贈られました。
研修では、渡辺パイプ関西支社での表彰式をはじめ、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)の見学や、スマート農業施設の見学など、未来の社会や農業を体感できるプログラムが実施されました。
万博会場では、持続可能な社会を目指した最先端の技術や取り組みに触れ、未来の都市や社会の姿について学びました。
また、大阪府泉佐野市にあるスマート農業施設「ハイコムスマートファーム泉佐野ファクトリー」では、AIやIoTを活用した次世代農業の現場を見学し、農業の新たな可能性について理解を深めました。
教室での学びだけでは得られない体験を通して、高校生たちは農業の未来について視野を広げる機会となりました。

(スマート農業施設「ハイコムスマートファーム泉佐野ファクトリー」や大阪万博にて次世代農業の現場を見学)

未来へつながる農業の学び

本コンテストには、農業の課題に真剣に向き合い、未来の可能性を模索する高校生たちの想いが詰まっています。
全国の高校生が描く「明日の農業」は、これからの農業の発展を考えるうえで大きなヒントを与えてくれます。
セディア財団はこれからも本コンテストを通じて、未来の農業を担う若い世代の挑戦を応援し、農業の持続的な発展に貢献していきます。