着実な成長ができるのも、会社の安定があってこそ。
管理職を目指して、しっかりと道を踏みしめていく。
- #水と住まいの事業
2017年度入社/千葉設備サービスセンター、2019年度入社/千葉北住設サービスセンター
加藤 信也(右)、伊藤 加奈(左)
Shinya Kato / Kana Ito伊藤:就活では、長く安定して働けそうな会社に入りたかったんです。大学の就職課からインターンシップを勧められて参加したのが渡辺パイプでした。そこで実際の仕事やどんな働き方をしているのかを体験して、社内の雰囲気の良さが分かり、自分が働いているイメージも持つことができました。
渡辺パイプは、とにかく会社の安定性に惹かれましたね。水回りのインフラづくりという社会的に重要な役割を果たしているから常に需要があるし、各地に営業所があるので将来的に地元に戻ることがあっても仕事を続けられる。それに休日が多くて、自分の時間を大切にすることができそうだなと思って、入社を決めました。
加藤:私は大学で行われた企業説明会に参加して渡辺パイプを知りました。そのとき来られた人事の方が、僕の大学の卒業生で。それで親近感が湧いて、いろいろと話を聞いていくうちに興味を持ったんです。私はインターンには参加しなかったんですが、もともと人と話すのが好きでアルバイトも接客業。なんとなく「営業が向いてるかも」と思っていたので、エントリーした会社の中でも休日が多く福利厚生も充実している渡辺パイプに決めました。
今は営業として、ゼネコン・サブコン等の建設系のお客さまに向けて、主にマンションや公共施設を対象とした水回り設備機器(トイレ、エアコン、給湯器、ポンプ、消火栓など)の提案・販売を行っています。現在も神奈川、東京、千葉で新築マンションの案件に携わっています。
伊藤:私が担当しているのは、加藤さんのような営業の方々をバックオフィスでサポートする仕事です。水回りや内装建具、サッシなどの見積もり作成や受発注処理、納入手配など、案件の開始から完了まで営業の方と二人三脚で進めていきます。
渡辺パイプって大きな会社だとは思ってたんですけど、実際に入社してみると、自分が想像している何倍も大きかったからビックリでした。営業所も全国にこんなにあって、社員の数もこんなにたくさんいるんだって(笑)。
伊藤:入社して5年目の頃、約1年半にわたって産休・育休を取得しました。妊娠が分かったときはまず所長に相談したのですが、開口一番「おめでとう」と言ってくれて。体調面も気にかけてくれるなど、とても温かい反応をいただいたのを覚えています。その後、所長から営業所内に周知してもらい、少しずつ引き継ぎを進めていったという感じです。
周りの皆さんのご理解や協力もあって、引き継ぎは滞りなく進んでいたので不安はありませんでした。気がかりだったのはむしろ復帰後のことでしたね。復帰後に自分の居場所があるのか、仕事から外れて長いブランクを経た後に業務の変化に適応できるか、以前のように貢献できるか……。考えるとキリがないし悩んでも仕方ないので、休みに入ってからは気持ちを切り替えました。
ただ復帰してみると、その心配は無用でしたね。所長や同僚が私の働き方や人となりをよく理解してくれていたので、「少しずつ思い出しながら慣れていこう」と言ってくれてすごく安心できた。自分の居場所を残してくれていて、また以前のように仕事ができることが本当に嬉しかったです。
加藤さんは産後パパ育休を取得されたんですよね。どんな感じでしたか?
加藤:産後パパ育休は、育児休暇とは別に取得できる国の制度で、私は約1ヶ月ほど取得しました。実は子どもは3人目で、2人目のときに初めて産後パパ育休を2週間取りました。ただ、2週間って本当にあっという間で。「だったらもう少し取りたいな」と思って、今回は1ヶ月取得したんです。妻も「ぜひ取ってほしい」と言ってくれたので、すぐに所長に相談して、休暇に入るまでのスケジュールを組んでいきました。お客さまへの周知や、進行中の現場を引き継ぐための資料作成など、やることはあったけどそれほど負担には感じませんでしたね。
担当業務を所長に全て引き継いだあとは、お客さまに「加藤はお休み中なので電話には出られません」ということまで周知してもらったんです。だからお休みの間はメールも電話も一切ありませんでしたね。逆にうまく進んでいるのか心配になってきてしまって、私のほうが電話しようかな…と思ったことはありましたけど(笑)。
育休取得は2度目とはいえ、やっぱり子育ては大変だなあと思いました。上の子2人は保育園に通わせていて、日中は生まれたばかりの子どもと妻と、3人で過ごしていました。家事全般は僕が担当して、終わったらお散歩や買い物に行ったり、妻との時間を楽しんだり。夕方には保育園に迎えに行って、夜の家事や寝かしつけも主に僕がやっていましたね。
伊藤:育休に入ってからは、里帰り出産で産後3ヶ月ぐらいは実家で母と一緒に過ごしていたんです。そのときは母がいたのでいろいろ助かっていたのですが、こちらに戻ってきてからは、夫が仕事に行っている間はワンオペ育児。やっぱり毎日がドタバタで大変だし、ふいに誰かと話したくなる時もありましたが、気持ちのバランスを自分で取っていかなきゃと思って、家族や友人と電話しながら家事をしたりと自分なりの発散方法をつくっていました。夫がお休みの日には子どもと家族一緒に過ごすこともあれば、子どものことや家事を任せて少しお出かけさせてもらったりと、夫婦で協力しながら過ごしています。
加藤:私も家事に育児にフル稼働の1ヶ月で、暇だと感じるような時間は本当に無くて。だけどそのおかげで夫婦の会話が増えて、妻の言葉や考えに理解できることや共感できることも増えたと思います。復帰後も特に大きな問題はなく、スムーズに元の仕事に戻れました。久しぶりにお客さまに連絡すると「あれ、もう復帰したの?」みたいな感じで(笑)、すぐにこれまで通りの雰囲気に戻れましたね。
伊藤:実際に育休を取得してみて感じるのは、この時間が本当に貴重だったということです。初めての笑顔や寝返り、歩き始める瞬間など、その一つひとつがかけがえのない宝物になりました。子どもが小さい時期はあっという間に過ぎてしまうので、その短い時間を仕事から離れて心に余裕を持って一緒に過ごせて本当に良かった。その環境を整えることができたのも、柔軟な育休制度と、復帰を受け入れてくれる職場の体制、そして周りの方の温かい心遣いがあったからこそだと思っています。
加藤:今は時短勤務されているんですよね?
伊藤:そうです。勤務時間をどれほど短縮するかは個人の事情に合わせて柔軟に調整していただけるので、私は子どもの保育園の送り迎えに合わせて出勤・退勤時間を設定しています。
勤務時間が短くなると、当然ですが今までできていた仕事が全部はできなくなります。その中で自分にしかできないことを優先し、それ以外のことは他の方にお願いして。うまく人を頼るようにして、全部を自分で抱え込まないように心がけるようになりましたね。そのおかげで日中はそれほど慌ただしい感じでもなく割と落ち着いて仕事ができていて、時間がないからと焦って無理をするようなこともないですね。
加藤:渡辺パイプの時短勤務制度は法律で定められた期間よりも長く、子どもが中学校に就学するまで利用できるので助かりますよね。時代の変化に合わせて制度が改善されていくのは非常に良いことだと思います。周りでもパパ育休を取る人が増えているという話も聞きますし、中には1年近く取得した男性社員もいて、「そんなに取っても大丈夫なんだ」と驚きました(笑)。私も、もう少し取ってもよかったかなと思うくらいでしたね。
パパ育休は国の制度上、休暇の上限が最大4週間となっています(2025年6月時点)が、渡辺パイプならそれ以上の期間でも本人の希望や家庭の状況に応じて柔軟に対応してくれます。ただ実際に取得するまでは、こうした産休・育休制度のことは、実はあまり理解できていませんでした。詳しく説明を受ける機会もなかなかないので、今後は興味のある人が参加できる社内説明会などがあれば、より取得を促進できるのではないかと思います。
伊藤:私もそう思います。事前資料はもらってたんですけど、制度や法律のことって難しいんですよね(笑)。噛み砕いて説明いただけるような機会を今後は増やしていってほしいと思います。それに伴って取得者もどんどん増えていくと思うので、いろんな人に相談したり体験談を聞いたりして、休暇や復帰にあたっての不安が少しでも払拭できたらいいんじゃないかな。
加藤:全国の営業所で育休取得者・復帰者の前例がどんどん増えていけば、自分が取得するにあたっての気持ちのハードルも下がりますよね。ライフイベントのために自分のキャリアを諦める必要はなく、こうした制度を利用して、誰もが長期的なキャリア形成をすることができるようになってきたのだと思います。
伊藤:そうですね。私がそうだったように、「長く働きたい」と考えている方は、やっぱり出産や育児とどう向き合うか、就活のときからイメージを持っておくといいと思います。私も就活時は休日や福利厚生を特に重視していました。もちろん経験を積んでスキルアップしたいし、収入も増やしたい。ただ、それを実現するために各企業がどんな制度を持っているのかは、きちんと調べた上で就職先を見定めていくことが大切だと思います。
加藤:私も就活当時、休日の多さや福利厚生に注目していました。ただ、逆に言えばそれしか見てなかったかも。それはそれで間違いではないけど、5年後や10年後、自分がどんな立ち位置でどんな仕事をしていたいのか、どのくらいの年収を得て、どんな人生を送りたいのか。そのビジョンを「キャリア」と「個人の人生」の両面からできるだけリアルに描いておくと、入社後に多少のギャップがあったとしてもやりがいを持って働けるんじゃないかな。そのためなら説明会のとき「ぶっちゃけ、年収っていくらなんですか?」とか、聞きづらい質問でもバンバン聞いちゃっていいと思うんです。就活生の皆さんは、将来を具体的に想像して、仕事と家庭を自分らしく両立しながら充実した人生を送ることができるよう、頑張ってください!
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