2025.07.01

「人」でつながる、水工の仕事。
困難に挑むからこそ得られる、成長とやりがい

2016年度入社/墨田水工サービスセンター、2018年度入社/墨田水工サービスセンター

Naoki Yamazaki / Yuta Kawai

渡辺パイプを選んだ理由は、人の良さ

山﨑:今回は先輩・後輩の関係にある僕たちが、水工の仕事内容や入社の動機について話す企画だということで。学生の皆さんにとっては「そもそも水工って何?」って感じだと思うんだけど、川井くん、簡単に説明できますか?
 
川井:水工は、全国の工務店・工事店さまに向けてキッチン、お風呂、トイレといった住まいの水回り設備や、上下水道に使用するパイプなどインフラ関連の資材を提供する仕事です。僕は営業として、国内外で約3,500のメーカーさまが持つラインナップから必要な資材を選定・調達し、お客さま先に納入します。

水回りが中心ですが、空調設備や消防設備、土木工事専門の資材なども併せてお引き受けしており、ライフラインを構築する上で欠かせない資材を幅広く提供できる総合力が渡辺パイプの強みだと思います。対象となる建物は住宅に限らず、公共施設や商業施設、工場などさまざまです。
 
山﨑:さすが、バッチリ。僕は副所長というポジションで、営業として担当顧客も持ちながら、チームメンバーの育成や指導、売上・利益の管理などのマネジメント業務も行うようになりました。みんなのモチベーションを高めてチームの業績を上げるために、人を見るということを大事にしています。
 
僕が3年目の頃に川井くんが入社して、当時は同じ品川サービスセンターでの配属だったね。
 
川井:山﨑さんには入社当時からお世話になっていて、その後は2人とも墨田サービスセンターに異動になって。同じ営業所に転勤するというのは割と珍しいので、腐れ縁というか(笑)。山﨑さんは2025年度から副所長に昇格して、先輩から上司になってしまいましたけどね。
 
山﨑:なってしまいましたけどね、じゃないよ(笑)。ところで川井くんはどんな経緯で渡辺パイプに入社したんですか?
 
川井:僕が就活で重視していたのは「安定して長く働きたい」ということだったので、大企業や常に一定の需要のある業界を中心に探していました。小学校から大学までずっと野球をやっていて友達や先輩・後輩に囲まれた環境で育ったのもあり、人と接するのが好きだったので、そういう仕事をしたいと思って。なんとなく営業なのかなって自然と決めていましたね。山﨑さんの就活時はどうだったんですか?
 
山﨑:僕も昔から人と話すのが大好きで、学生時代は居酒屋でバイトしたり、友達と飲みに行ったり、とにかく人とのつながりを楽しんでいた。だから営業職志望で、業種はほとんど気にせず、一緒に楽しく働ける風通しの良さを重視していました。あとは、一社で長く勤めたいっていう気持ちが強かったかな。今は転職も珍しくはない時代だけど、それでもやっぱり一つの会社に勤め続けることで得られるスキルや経験、人間関係って大きな財産になると思っていたし、今はそれを強く実感しています。
 
僕が渡辺パイプを受けたのはサークルの先輩が「大きな会社だから長く働きたいなら受けてみれば?」って言ってくれたのがきっかけだった。最初はそんなに本気度は高くなかったんだけど、そこから入社したいと思うようになったのは説明会や面接のときから感じていた「人の良さ」でしたね。選考を通じて出会った社員の方々がすごく良い温度感で接してくれて。実際に職場体験で同行させてもらったとき、実直に仕事と向き合っていて、誠実な人たちだな、と。こんな人たちと一緒に働けたらいいなと思ったんです。
 
川井:僕は渡辺パイプを知ったのが大学の合同説明会のときだったんですが、たまたま話を聞いてみて、こういうビジネスがあるんだなと初めて知りました。それまではメーカーなどを中心に見ていて、商社ってノーマークだったんです。メーカーだと自社でつくっている製品を売ることが中心になるじゃないですか。でも商社って何でもアリだから、最後は人で勝負することになる。それって営業の醍醐味そのものなんじゃないか、なんだか面白そうだなって思ったことが、エントリーのきっかけになりました。
 
山﨑:なるほど。でも、それって他の商社でも同じですよね。渡辺パイプに決めた理由は何だったんですか?
 
川井:それは山﨑さんと同じで「人」ですね。面接が進むにつれて入社をリアルに意識するようになったとき、採用担当の方が親身になって相談に乗ってくれて。入社を促すとかじゃなくて、本当に僕のことを思って他の選択肢も尊重しながら話をしてくれたんです。それで「この会社だったら良い人たちと働ける」って思いました。だから入社前も特に不安はなかったし、入社してからのギャップは特に何も感じませんでしたね。

壁を超えた先に感じた、ビジネスマンとしての成長

川井:山﨑さんの印象に残っている仕事って、どんな案件ですか?
 
山﨑:2021年に国際的な大型スポーツイベントがあって、その会場設営に携わったことかな。施工はだいぶ進んでいたのに、完成を前にしてコロナ禍でイベントの開催が不透明になり、現場が中断してしまった。「これはもう中止かな」と思っていたら、ギリギリになって開催が決まって。とはいえ時間がないから、メーカーやお客さまと一丸になって協力して、みんなの力で間に合わせることができました。今思い出しても、あのときの達成感はすごかった。

川井:それは熱い仕事ですね!
 
山﨑:うん。誰でも知ってるような世界的なイベントに携わることができるっていう誇らしさもあったし、やりがいも感じた。川井くんはどんな仕事が心に残ってますか?
 
川井:営業活動をする中で、あるお客さまと、なかなか契約までたどり着けなかったんです。最初はアポイントを断られることもあったくらいで。ですが、それでも諦めずに繰り返し訪問して、世間話から信頼関係を少しずつ築いていった。それでようやく、初めての注文をいただけたんです。それからは継続してお付き合いをしてくださって。そのお客さまからの売上は僕がゼロからつくった数字なので、自分にとって自信になったし、手応えも大きかったです。
 
山﨑:それはやっぱり、お客さまが渡辺パイプという看板ではなく、川井くんという人間を見てくれたからだろうね。「きみだから」っていう理由で契約を決めてくれたときのあの高揚感は、言葉にはできないものがある。僕たちはモノを売っているんじゃなくて、信用を売ってるんだと実感する瞬間ですね。それは就活のときからイメージしていた、自分にとっての理想の働き方そのものです。
 
川井:何度も打ち合わせをして見積もりや企画提案、仕様変更などを経て資材を納入して、建物が完成したときに「次もお願いね」って言っていただけたときは本当に嬉しいです。もっと頑張ろうという気持ちが自然と湧いてくるんですよね。
 
山﨑:そうだよね。そして、同じお客さまでも案件によって要望は千差万別だから、同じことの繰り返しではなく、毎日違うことが起きるのも刺激的だと思う。いつも考え続けて試行錯誤をして、お客さまの期待に応えていくことが面白さ。常に挑戦し続けていられるから成長するし、飽きることがありません。だからこそ困難に直面することもあるけれど、川井くんは仕事をしてて壁にぶつかったことはありますか?
 
川井:う〜ん、そうですね…。問い合わせや見積もり依頼はたくさん頂けるのに、なかなか数字につながらないスランプ期がありました。
 
山﨑:川井くんの成績はいつも好調な印象だけど、苦しかった時期もあったんですね。どうやって乗り越えたんですか?
 
川井:自分の何が良くないのかを周りに聞いて、自分でも徹底的に考えました。そうして分かってきたのが、お客さまへの気配りが足りていなかったということ。以前は見積もりを出したら出しっぱなしで、そのあとのフォローができていなかったんです。そこで見積もりを出したあとに、提案内容が要望通りだったか、不明点はなかったかなどを、毎回欠かさず聞くようにしました。するとお客さまからの反応が変化して、目に見えて数字が上がっていきました。
 
山﨑:あのとき、川井くんが相談してくれたのを思い出しました。僕のアドバイスのおかげですね(笑)。
 
川井:そうですね(笑)。山﨑さんも他の先輩方も親身になって応えてくれるから、ありがたいです。山﨑さんは仕事で大変だった経験ってないんですか?
 
山﨑:もちろんあるよ。僕は新入社員の頃から、何でも自分一人でやれるのがカッコいいって思っていた。それでいろんな仕事を抱え込んで、キャパオーバーしたことがあったんです。結局、一人でやって回らなくなるのが一番ダサいんだなあって痛感した出来事でした。
 
川井:それは僕もよく覚えています。もっと周りを頼ってくださいって、僕も言いましたもんね。
 
山﨑:今思えば、自分の成果にこだわるあまり視野が狭くなっていたんだと思う。後輩たちに良いところを見せたいという気負いもあったしね。当時の上司から「頼るのも仕事のうち」と言われたことで、肩の力が抜けたのを感じた。そこから、自分だけじゃなくてチームで結果を出していくっていう意識が芽生えたんです。営業としてというより、ビジネスマンとして成長できたような気がしますね。今は副所長としてチームを率いる立場になりましたが、そのときの経験が活きているのを感じています。

チームワークと挑戦で、自らをアップデートできる環境

山﨑:渡辺パイプの良さってどんなところだと思う?
 
川井:日々の営業活動では業界内での渡辺パイプの圧倒的なネームバリューを感じますね。どこに行っても知られている認知度の高さは、営業において強力な武器だと思います。

山﨑:確かに、企業としての成長性や将来性は魅力的だね。市場の変化に柔軟に対応し、新たな技術やサービス、設備に投資を惜しまない。安定感を保ちつつも、常に攻めの姿勢を持っていることが、渡辺パイプがこれまで市場でシェアを拡大し続けられた理由の一つだと思います。
 
川井:あとはやっぱり、社内の人の良さですね。営業所や業種を超えた交流があって、ただ仲が良いというだけでなく互いの仕事に活かすために競い合い高め合える、すごくポジティブなチームワークがある。
 
山﨑:若いうちから責任のある仕事に挑戦できて、結果を出せば年次に関わらず評価してくれるのも良いところですね。先輩・後輩を問わず積極的に意見を交換できるし、スピード感と柔軟性を持って新しいことにチャレンジしていくDNAがあるので、どんどん新しいことにトライしていきたい人にとってはエキサイティングな職場だと思う。僕もそのDNAを受け継いで、絶えず挑戦しながら、かっこよく、楽しく仕事をしている所長になることが今の目標です。
 
川井:渡辺パイプは、明るく前向きな人、向上心のある人ならきっと楽しく働くことができると思います。僕も山﨑さんの背中を追って、もっとたくさんの経験を積んでキャリアを高め、将来は所長としてチームを引っ張っていける存在になることが目標です。そのために、チーム一人ひとりの個性を引き出して大きな結果を出していけるようなリーダーシップのある人間になって、これから入社してくる後輩たちのお手本になっていきたいと思います。