2025.08.26

スポーツを通じて、人と地域をつなぐ ― 渡辺パイプの学生ラクロス支援・球場広告・陸上部の輪

渡辺パイプは、創業100周年に向けた長期ビジョン「100年企業VISION-元気社会を実現する」のもと、 “ひと/人生をもっと元気にする”を掲げ、持続可能な成長を目指しています。その取り組みのひとつが、スポーツを通じた社会貢献です。学生ラクロスの支援、全国の主要球場での広告展開、企業アスリートによる陸上競技など、多彩な活動を通じて、地域社会や職場に新たな価値を提供しています。社員の家族や地域の子どもたちとともに活動しながら、企業文化としての一体感や活力を育んでいます。
今回は、渡辺パイプが展開するスポーツ支援の取り組みをご紹介します。

学生ラクロス支援 ― 挑戦を後押しするパートナーシップ

渡辺パイプは2024年から、日本ラクロス協会(JLA)とパートナー契約を締結し、全国7地区で開催される学生ラクロスリーグの大会を支援しています。日本国内のラクロス競技人口は約11万人にのぼり、その多くが学生です。男子代表は2022年の国際大会で銅メダルを獲得するなど、競技としての認知度や人気も着実に高まっています。
「私たちは開拓者だ。ラクロスの未知なる可能性を信じ、感動と興奮をみんなのもとへと広げていこう。」というJLAの理念と、渡辺パイプが大切にしてきた“フロンティア精神”が共鳴したことで、この取り組みが実現しました。努力を重ねる学生たちと同じ視点に立ち、企業として寄り添いながら応援しています。

球場広告と地域チーム応援 ― 地元とスポーツでつながる

スポーツを通じた広告活動や、地域スポーツチームとのつながりも大切にしています。
渡辺パイプは、阪神甲子園球場や明治神宮野球場、エスコンフィールド北海道、楽天モバイルパーク宮城、PayPayドーム、バンテリンドーム ナゴヤといった全国6つの主要球場に広告を掲出しています。こうした取り組みには、スポーツ文化を通じて地域とともに歩むという企業の想いが込められています。
各球場に訪れた際には、ぜひ渡辺パイプの看板もご注目ください!

また、長野県長野市・千曲市を拠点とする男子プロバスケットボールBリーグ「信州ブレイブウォリアーズ」や、千葉県鴨川市を拠点とする女子サッカーチーム「オルカ鴨川FC」など、地域に根ざしたチームへの支援も継続しています。観戦の場で企業の名を目にすることで、地元の人々とのつながりを自然に深めています。

陸上部アスリート社員 ― 挑戦する姿が職場の活力に

渡辺パイプには、「渡辺パイプ陸上部」に所属しながら勤務するアスリート社員が在籍しています。2018年に創設された同部には現在4名の選手が所属し、それぞれが競技と仕事の両立に挑んでいます。
2025年7月に開催された日本選手権混成競技では、男子十種競技に出場した佐田征義選手が日々の練習の成果を発揮し、自己ベストを大きく更新して銅メダルを獲得しました。十種競技は、100m走・走幅跳・砲丸投げなど10種目を2日間で競う過酷な総合競技で、持久力・スピード・パワーなどすべてが試されます。
そのような競技に真摯に挑み続ける佐田選手の姿は、多くの社員に勇気と感動を与えました。

(第109回日本陸上競技選手権大会・混成競技)

佐田選手は「営業所のみなさんが常に応援してくれていて、本当に支えになっています」と話します。試合前には社内チャットで出場を知らせ、当日はYouTubeのライブ配信を見ながら応援する社員も。画面録画をして送ってくれたり、後日「見てたよ」と声をかけてくれたりと、競技と職場の距離感の近さが印象的です。
 
また、月に1回実施しているグループ内の報告会では、陸上の活動報告を行う機会があり、チーム内でのコミュニケーションも活発です。
 
「これまでは怪我で大会に出場できなかったり悔しい報告が多かったので、今回“いい成績が出せました”とみんなに報告できたのが、一番うれしかったですね。」
 
競技と仕事の両立についても、「週に3日の午前中勤務ですが、他の社員と同じように結果を出したい」と語り、限られた時間でも集中力を高く保ち、責任を果たそうとする姿勢がにじみます。
 
また、社内の一体感は陸上部にとどまりません。球場広告や学生ラクロス支援など、他のスポーツに対する企業の継続的な取り組みについて、「スポーツとの親和性が高く、応援する文化が自然に根付いている会社だと感じます」と語る佐田選手。アスリート社員から見ても、前向きな姿勢が、社員にとっても誇りになっている様子が伝わってきます。
 
挑戦する姿を間近で見守り、応援し、成果をともに喜ぶ――そんな関係性が、渡辺パイプの職場に一体感と活力を生み出しています。アスリート社員の存在は、まさに「チームのチカラ」を体現する存在として、企業文化の厚みを支えています。

陸上教室と社員家族への展開 ― スポーツを共有する輪が広がる

企業アスリートたちは、地域の小中学生を対象にした陸上教室の講師としても活躍しています。走り方の基本や身体の使い方をわかりやすく指導しながら、スポーツの楽しさや挑戦することの大切さを伝えるこの教室は、子どもたちの健やかな成長を後押しする貴重な場となっています。教室の参加者からは「また参加したい」「陸上が好きになった」という声も多く寄せられ、運動に自信を持つきっかけにもなっています。
こうした取り組みは地域にとどまらず、近年では社員のご家族も参加できるランニングイベントやかけっこ教室として社内にも展開されています。社員とそのお子さんが一緒に身体を動かすことで、職場と家庭、そして地域社会をつなぐふれあいの機会として定着しつつあります。加えて、こうした活動は、心身の健康維持や家族とのつながりを大切にする企業風土を育むものとして、健康経営の観点からも大きな意義があります。スポーツを通じて生まれる笑顔や会話は、日々の仕事にも好影響を与えており、企業文化の一部として根付き始めています。
また、企業アスリートは競技だけでなく、学生を対象としたキャリアセミナーにも積極的に登壇しています。進路に悩む高校生や大学生に向けて、自身の競技経験や仕事との両立、挫折や乗り越えたエピソードなどを語り、「競技者としてだけでなく、社会人としてどう生きるか」を伝えています。こうしたリアルな言葉は、参加者にとっても大きな刺激となっており、「未来の選択肢が広がった」という反響もあります。

スポーツ支援が生む、企業と地域の新しい関係

渡辺パイプのスポーツ支援は、学生の挑戦を支え、地域との絆を育み、社内に活力をもたらす多面的な取り組みです。アスリート、スポーツに励む学生、地域の子どもたち、そして社員――それぞれの努力や夢に寄り添い、応援する企業としての姿勢が、組織全体の成長を後押ししています。
こうした取り組みは社内外の信頼やつながりを育むだけでなく、新たな出会いを生み出す「人材の入り口」にもつながりつつあります。2025年8月からは、社員紹介制度「リファラル パイプ採用」にスポーツ支援枠が新設され、社名にちなんだ“パイプ(つながり)”を活かした採用の輪が広がりを見せています。競技を通じて培われた信頼関係やチームワークが、職場でも新たな力として活かされ、スポーツと企業活動が自然につながる循環が生まれつつあります。
これからも渡辺パイプは、スポーツを通じて人と社会の未来を育んでいきます。