2026.03.12

【全国の小中高生が参加】自然と生きものに触れるフォトコンテスト——『生きもの写真リトルリーグ』

『生きもの写真リトルリーグ』とは?

「生きもの写真リトルリーグ」は、渡辺パイプを中心とするセディアグループが、全国の小学生・中学生・高校生を対象に、「生きもの」をテーマとした作品を募集するフォトコンテストです。
2026年度で第9回を迎え、全国の学校や地域に親しまれる学びの場として定着しています。前回の第8回(2025年度開催)には、全国の小中高生186名から計440作品の応募がありました。
私たち渡辺パイプは、水道・農業・住宅設備など、生活インフラを支える事業を展開しています。
これらは自然環境と密接に関わっており、生きものや自然への理解は欠かせません。
「生きもの写真リトルリーグ」は、その想いを未来へつなぐ取り組みです。未来を担う子どもたちが、生きものを見つめ、観察し、表現する機会を創出しています。

小中高生が「写真家」になる——コンテストならではの学び

本コンテストの特徴は、単写真または最大4枚の組写真で、自分の目で見た生きものの姿を表現する点にあります。子どもたちは写真家になったつもりでテーマを設定し、観察や撮影を行いながら、「何を伝えたいのか」を考えて作品をまとめていきます。
撮影の際には、生きものの活動する時間帯や動きに注目し、構図や光の当たり方を工夫するなど、試行錯誤を重ねます。撮影後には写真を選び、順番や組み合わせを考えながら、より伝わる表現へと磨き上げていきます。
日本には約9万種の生きものが暮らしており、身近な昆虫や植物から森や川の生きものまで、被写体は多岐にわたります。日常の中にある自然に目を向けることも、この取り組みの大切な学びの一つです。
こうした体験は、自然への理解を深めるとともに、探究心や観察力、そして自らの視点で表現する力を育む機会となっています。

自然や生きものの魅力を切り取る ― その一瞬の美しさをとらえて

応募作品には、観察や調査、体験をもとにした工夫が随所に見られます。
たとえば、森や川を歩きながら生きものの生態を観察し、タイミングを見計らって写真に収めることで、動きや表情を丁寧に記録する子どもたちも多くいます。天候や時間帯による変化に目を向け、何度も足を運びながら撮影に挑戦する姿も見受けられます。
また、撮影後には写真を組み合わせ、見やすい構図や印象的な表現を考える過程があります。どの写真を選ぶのか、どの順番で見せるのかといった試行錯誤を重ねることで、伝えたいテーマがより明確になり、それが思考力や表現力を伸ばす学びにつながっています。
自然や生きものと向き合い、生きものが見せる美しさや輝き、その姿を写真に収める試行錯誤の中で、子どもたちは観察力や洞察力を磨いていきます。そして、自らの視点で世界をとらえ、それを他者に伝える力を育んでいます。

受賞作品に見る、自然への想いと表現の工夫

前回の第8回(2025年度開催)では、全国の小中高生186名から計440作品が集まりました。厳正な審査の結果、入賞作品が決定しました。下記に入賞した優秀作品をご紹介します。

講評
ともするとこわがられることの多いスズメバチですが、ハチの視点に立って、その生き方を的確な撮影技術と構図で表し、最優秀作品賞(セディア財団賞)に選ばれました。真正面からとらえた写真には、高速で羽ばたく羽の動きがねじれなくまっすぐに写っており、撮影機材の使い方もとても優れていると思います。物語を感じる4枚の組写真から、小野さんのスズメバチへの思いが伝わってきます。

講評
原君は昨年の小諸市長賞に続き、小学生最後の応募で優秀作品賞を受賞しました。彼の写真は、とてもセンスがあり、工夫があります。四季折々の自然の美しさを表現するタイトルに合わせた4枚組の作品ですが、これまでに撮影した写真の中から、季節に合わせて鳥の作品を選んだそうです。鳥の大群を一枚入れたことで、鳥の羽ばたく世界が広がりました。

(2025年8月2日、最終審査会を市立小諸高原美術館小諸美術館で開催しました)

(受賞者のみなさんから作品への熱い思いをお話しいただきました)

【主催者インタビュー】コンテスト担当・広報・社長室グループ 伊藤さんに聞きました

Q1. このコンテストを続けてきた理由を教えてください。
A. 私たちの事業領域である「水・住まい・農業」の根底には、命の源である自然の存
在があります。テクノロジーが進化した今だからこそ、子どもたちが自然や生きものに目を向け、自然の大切さに気づくきっかけを届けたいと考え、このコンテストを続けています。
写真を通じて、観察し、考え、伝える体験が、自然や命を自分ごととして捉える機会になることを願っています。

Q2. 開催を通じて感じる、子どもたちの変化や成長はありますか?
A. 審査を担当していただいている写真家の先生方からも、「年々、子どもたちの観察の深さや表現の工夫が増している」との声をいただいています。
また、単にきれいな写真というだけでなく、「なぜこの生きものを選んだのか」「何を伝えたいのか」といった明確な意図を持って撮影された作品も増えてきました。構成にも物語性が感じられ、子どもたち一人ひとりの視点の豊かさに、毎回驚かされています。

Q3. 応募を考えている子どもたちへメッセージをお願いします。
A. 特別な場所に行かなくても、身近な公園や通学路にもたくさんの生きものがいます。まずは立ち止まって、じっくり観察してみてください。「なぜここにいるのだろう?」と考えることが、素晴らしい一枚につながります。自由な発想で挑戦してもらえたらうれしいです。

Q4. 今後の展望を教えてください。
A. このコンテストを通じて、生きものや自然を大切に思う気持ちが広がっていくことを願っています。写真を撮る体験が、持続可能な社会や自然との共生を考えるきっかけになれば嬉しいです。これからも、子どもたちの学びの場として大切に育てていきたいと思います。