2026.06.24

生活インフラの物流は社会の血液。当たり前を支える物流「セディアトランスポート」

セディアトランスポート 代表取締役社長・ロジスティックマネージャー

Kojima/Fujitani

渡辺パイプの物流機能を担うセディアトランスポート

セディアトランスポートは、渡辺パイプの物流機能を担うセディアグループの1社です。全国に56拠点、約200名の社員が、住設、設備、ライフラインの分野のお客さまへ商品を運んでいます。
渡辺パイプの物流部門として2014年設立。設立から13年目で年商は約50億円規模にまで成長しました。社長の小島さんは「物流は人間の体で言えば血液と同じ。止まったら経済が止まる」と言います。
お客さまの現場に商品が届かなければ、工事は止まり、その先の私たちの暮らしにも影響が出ます。いかにきちんと運んでいくか。その使命のためにセディアトランスポートはどのような取り組みをしているのでしょうか。
社長の小島さんと、現場の最前線で働くマネージャーの藤谷さんに話を聞きました。

商物分離が生んだ、渡辺パイプのより強い物流と営業。

—— セディアトランスポートはどのような会社ですか。

小島:「渡辺パイプの配送部門を独立させた会社です。もともと各サービスセンターの営業担当が自前のトラックで配送もしていましたが、同じエリアに別々のサービスセンターから届けに行くなど、いわゆる交錯配送が常態化しており、非効率な部分がたくさんありました。そこで物流だけを切り出して専門の会社にしました。最初は住設商材の配送から始まって、設備、そしてこの3年でライフライン商材(水道工事・電気工事など)にも広がっています。」

藤谷:「中でも住設サービスセンターからの配送依頼は配送エリア内の約9割に達します。都市部のサービスセンターにはほとんど配送車両がないという状況になっています。配送はセディアトランスポートが引き受けるので、営業担当は営業に専念できます。営業と物流を分ける『商物分離』が進んだことで、営業の質も高まっていると思います。」

届けることは当たり前。だからこそ止められない。

—— 物流のプロとして、最も大切にしていることは何ですか。

小島:「物流は人間の体に例えれば血液だと思っています。当たり前のように流れているけれど、血液が止まったら人は生きていけません。生活インフラの現場も同じです。商品が届かなければ工事が進みません。お客さまの手を止めてしまう。だから私たちの使命は、絶対に止めないことです。ところが「届くのが当たり前」になると、空気のように思われてしまう。頼んだら届くのは当然でしょ、と。その「当たり前」を維持するのが、実は一番難しいんですよ。」

藤谷:「難しいからこそ、やりがいにつながっています。お客さまからの急な依頼があった時、他の運送会社や営業担当が対応できない場合、渡辺パイプへ連絡が来て、セディアトランスポートがその役割を果たすことがあります。ネットワークを活かして商品を揃え、現場へ届ける。お客さまから『急だったのにありがとう』と言っていただけると、やっぱり嬉しいです。」

(「物流は社会の血液。止めないことが私たちの使命です」と語る小島社長)

反省で終わらせない。再発防止は仕組みづくりから。

—— 当たり前と思われていても、物流にはミスや事故はつきもの。どう向き合っていますか。

小島:「人間がやることですから、ミスはゼロにはできません。商品の破損、紛失、届け先の間違い、納品時のトラブル。
そんな配送事故をなくすことがセディアトランスポートの最優先課題です。大事なのは、事故が起きた時に『不注意でした、気をつけます』で終わらせないこと。問題は、不注意が起きてしまう環境の方にあります。
たとえばフォークリフトで急いで走って商品を落とした場合、『ゆっくり走ります』では解決しません。そもそもゆっくり走れない事情があるんじゃないか、と考えます。
置き場の配置なのか、通路の問題なのか、時間に追われる仕組みなのか。原因を突き止めて全員で共有します。事故の事例は全国の拠点に配信して、同じことを繰り返さない体制をつくっています。
『あの人がいるから大丈夫』ではなく、誰が担当しても同じ品質で届けられる仕組みにしていくことが目標です。」

藤谷:「私も入社当初、フォークリフトで商品を倒してしまったことがあります。自分では大丈夫だと判断して作業を進めたのですが、結果として商品を壊してしまい、多くの方に迷惑をかけました。その後、『なぜこのミスが起きたのか』『同じことを防ぐには何が必要か』を自分の中でしっかり考えるようになりました。失敗を経験したことで、作業の優先順位の付け方や周囲との連携を意識するようになりました。今では新人への指導も担当しています。」

(現場経験を重ね、後進の育成にも力を注ぐ藤谷マネージャー)

人とデジタルの協働へ。物流は今、大きく変わろうとしている。

—— セディアトランスポートのシステム化やAI活用について教えてください。

小島:「正直に言うと、セディアトランスポートはアナログな業務が多い会社でした。紙ベースの業務もまだ多いのが現状です。
でも今、大きく変わろうとしています。たとえばAI配車(AIが配送ルートや積載を自動で最適化するシステム)は、住設の拠点ですでに稼働しています。若手社員もすぐに使いこなしていて、その吸収力には驚かされますね。WMSという倉庫管理システム(商品の入荷、保管など、物流倉庫内の業務全般をデジタル化し、業務を最適化するためのシステム)の導入が進んでいて、『どこに何があるか』を誰でもすぐに把握できる環境が整いつつあります。この仕組みが整えば、新しく入った方でも、システムの指示に沿って迷わず作業を進められます。ベテランの経験や勘だけに頼るのではなく、誰もが安定した品質で仕事ができる仕組みをつくること。それが、今の私たちの目標です。」
 
藤谷:「扱う商品が多く、似た商品も多いので、ピッキング(商品を正確に取り出して揃える)力を身につけるには時間がかかりました。品番がたった一文字違うだけで色や仕様が変わることもあります。
私は商品の見た目の特徴を品番と結びつけて覚えていきましたが、AI配車や倉庫管理システムが進めば、仕事の効率は圧倒的に高まりますね。」

社員教育も充実。渡辺パイプのグループ企業だからこそ、安心して働ける。

—— では藤谷さんにお聞きします。社内の雰囲気はどうですか。

藤谷:「セディアトランスポートは社員同士の会話が多く、コミュニケーションがよく取れている職場だと思います。休憩中には一緒に昼食を取りながら、趣味やプライベートの話をするくらい仲がいいメンバーもいます。
私は前職も物流関係の会社でした。セディアトランスポートに来て驚いたのは、他の物流企業と比べて少ない人数でも現場がしっかり回っていること。それは社員同士の連携がいいことと、教育制度が充実していて全体のスキルが底上げされているからだと感じました。」

小島:「各種制度の充実はセディアグループの一員だからです。セディアトランスポートの社員は渡辺パイプからの出向という位置づけです。福利厚生も人事制度も、5,000億円企業と同じものが適用されます。その安心感は、新卒の方にとっても、中途入社の方にとっても大きいと思っています。」

変化こそ、進化への道、そして唯一の永遠。

—— では最後に、これを読んでいる方へメッセージをお願いします。

小島:「セディアトランスポートは黒子に徹する集団で目立たないけれど、淡々と正確に積み上げていくことを任務としています。その積み上げが経済を動かしている訳ですが、大切なのはそれを『当たり前』で済ませないことです。
また自分で何か課題を感じたら、自分で変えてみること。『変化こそ唯一の永遠』という言葉があります。変わり続けることが、成長の土台になると信じています。」

藤谷:「セディアトランスポートは、できる人がきちんと評価される会社です。新卒も中途もハンデはまったくありません。入社して数年でポジションが逆転することも珍しくないです。私も中途入社ですが、意欲のある人にはチャンスがある環境だと実感しています。今の目標は、関西エリアだけでなく、もっと広い西日本をカバーできる管理職になることです。」